
写真はドレスデンの中心にあった共産主義時代の遺産。やはり旧東ドイツ、こういうのが残っている所が面白い。
ドレスデンは中心を少し離れると殺伐としていて人気も少なく、治安の悪そうな感じでした。夜なんかは絶対一人で出歩きたくないです。
とはいってもやはり歴史のある町。再建されたフラウエン教会やツヴィンガー宮殿は美しいものでした。
私たちがプラハを訪れた8月20日は、奇しくも1968年にワルシャワ条約機構軍がチェコスロバキアに軍事介入したその日でした。
言わずと知れたF.O.ゲーリー設計のダンシングビル。ゲーリーの建築は07年にボストンで見たM.I.Tのステイタセンター以来二作目ですが、このダンシングビルはそのステイタセンターと比べ外観はかなり控えめでした。それもそのはず、歴史のあるプラハの町にステイタセンターのような明らまさな脱構築的外観は似合うはずもないでしょう。
私は写真のこの教会で聞いたシューベルトのアヴェ・マリアを生涯忘れないことでしょう。このヨーロッパツアーの手配はほぼ私一人でやっていたのですが、準備に半年以上かけたこの仕事が、このアヴェ・マリアですべて報われたような気がしました。教会に響き渡る歌声を聴きながら、私は自然と溢れ出る涙を止めることができませんでした。宗教音楽とは、救いとはこういうものなのでしょうか。